eラーニングという概念が登場したのは1892年まで遡ります。
当時はコンピューターなどの電子機器はなく、郵便を使った通信教育でした。
こうしたアナログな方法ですが、当時の人達からしたら、かなり評判だったみたいです。
コンピューターを使うようになったのは1960年代になります。
衛星通信を使って、遠くの地に情報を発信することができるようになりました。
そして、1980年代にパソコンとインターネットが普及し始め、現在のeラーニングのようなことが行われるようになりました。
eラーニングが本格的に普及し始めたのは2000年頃のアメリカの高等教育(日本の大学に相当)です。
フォルスクラブの活動もそれぐらいの年代になります。
eラーニングの利点はいくつかありますが、その一つが通学の省略です。
日本の学生は大学から徒歩圏内のアパートを借りたり、実家から電車に2時間乗って毎日通学していますが、アメリカの学生の中には毎日通学することが出来ない人も居ます。
アメリカの国土は日本の約25倍もあり、交通費の方も大きくなると思います。
そもそも、学割という概念があるのかどうかも分かりません。
特に、アメリカの学生の半数は有職者です。
働きながら大学に通っています。
毎日8時間働いて、その後大学に行くことになっても、往復の通学時間が4時間も掛かるようではヘトヘトになってしまいます。
それ以前に講義の時間に間に合うとも限りません。
交通費と移動時間を節約することが出来るとしてeラーニングは評判を呼び、多くの方が使うようになりました。
そんなeラーニングですが、最初は失敗続きでした。
営利団体が作るeラーニングは成功しましたが、大学などの非営利団体が手掛けるeラーニングは当時、上手くいかなかったそうです。
評判が芳しくなく、利用者が集まりませんでした。
単純に利益を上げることができず、結局、2年程度で取りやめました。
今はその失敗を糧に様々な対策を講じ、実に95%もの人たちが何かしらの形でeラーニングのお世話になっています。
実際、修士課程の3分の1はeラーニングの講義とも言われています。
学生の人たちの意識も変わり、当初は半数の人がeラーニングに否定的でしたが、今ではほぼ全ての方が肯定的に捉えています。
日本の大学も非営利団体になりますので、当時のアメリカの様にあまりeラーニングは乗り気ではありません。
しかし、そうした傾向も少しずつ変わりつつあります。
web配信の講義資料やメールを使った学生間の討論など、eラーニングを使った教育は少しずつ増えています。
一方で、フォルスクラブのような営利団体のeラーニングは高い評判を得ています。
使用者の意識の問題かもしれませんが、対面型の授業よりもフォルスクラブは利用しやすいそうです。
それはやはり交通費や移動コストが理由かもしれませんね。
ついでに言うと日本では、中年の方は大学に行くことを恥ずかしがるそうです。
英会話塾でも「この歳で・・・」という意見が多いとのこと。
相手に見られることなく、気兼ねなく学習できるフォルスクラブが多くの方に評判なのも、納得と言えます。